第14回小説現代長編新人賞を受賞した「隣人X」(パリュスあや子著)の映画化『隣人X -疑惑の彼女-』より、張り込み調査中の週刊誌記者笹憲太郎(林遣都)の場面写真が到着した。
世界には紛争のため故郷を追われた惑星難民Xが溢れ、各国がその対処に苦慮していた。いち早く受け入れを発表したアメリカに追随するように、日本も受け入れを決定。人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んだXがどこで暮らしているのか、誰も知らない。Xは誰なのか、彼らの目的は何なのか。社会には言葉にならない不安や動揺が広がり、誰もが隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっている。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はX疑惑のかかった柏木良子の追跡を始める。スクープの為に自身の正体を隠しながら徐々に良子へ近づいていく笹。ふたりは少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、良子がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた。果たして良子は本当にXなのか?良子への想いと本音を打ち明けられない罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれる笹が最後に見つけた真実とは。嘘と謎だらけのふたりの関係は予想外の展開へ・・・!
週刊誌記者の笹を演じるのは、2007年公開の映画『バッテリー』で主演を務め、日本アカデミー新人賞など数々の賞を受賞するなど華々しいデビューから、演技派俳優として注目を浴び走り続け、現在では先日終了したばかりのTBSドラマ「VIVANT」での圧巻の演技に視聴者が響めきX(旧:Twitter)で名前がトレンド入り、この秋には先日公開したばかりの岡田麿里監督作、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』(2023年9月15日)では声優を担当、主演を務めた配信系ドラマ「MALICE」が配信中。来年にはEXドラマ「おっさんずラブ」待望の続編が決定!更に、舞台「浅草キッド」も控えるなど、話題の作品に次々に出演し、幅広い役柄を演じその演技力が高く評価されている。その最新作が映画『隣人X -疑惑の彼女-』。本作では惑星難民Xの秘密を暴くために奮闘する、週刊誌記者・笹憲太郎を熱演している。
新聞記者がアメリカ大統領の陰謀を暴く実話が基となった映画『大統領の陰謀』を観て、圧力に負けず報道の自由を貫く姿に感化され記者になろうと思った笹。高校卒業後、雑誌編集のバイトに運よく就けて、そこから仕事をもらえるようしがみつき、雑誌記者の夢を叶えた笹だったが、雑誌の中では大きなスポットライトは当たらないラーメン特集を担当、スクープ担当を任せてもらえるようチャンスを伺っていたが、これまで大きな成果もなく、契約解除の瀬戸際いた。そんな時に舞い込んできた、日本での「惑星難民X」の受け入れのニュース。笹はX関連のネタを掴んで、名を挙げるしか契約を繋ぎ止めるしか方法はなかった。日本にいるXは一体誰なのか、Xの正体を突き止めるべく、X疑惑がかかる、良子と留学生・レンに張り込み、真相を追い求める。この度解禁された場面写真には、初めてX疑惑をかけられた一般女性の良子とのコンタクトに成功した際の記録をボイスレコーダーに録音する笹の姿や惑星難民Xである証拠を逃すまいと反対側の建物から鋭い眼差しで一眼レフカメラを構えレンズを覗き込む笹。Xの証拠を見逃すまいと、片時もターゲットから目を離さず柱の影から見つめるカットも公開。
最初は張り込みながら調査をしていた笹だったが、決定的な証拠をあげられず、ついには身体を張って良子に接触を図りに行くことに。彼女のことを知るためにデートを申し込んだり、良子に好意があるような振る舞いをし、偽りの時間を過ごすにつれ、フィルターをかけずに誰にでも優しく接するところや、現代の当たり前にとらわれずに自分の世界を持って生きる良子に惹かれ、いつしか本気で恋心を抱くようになるも、本来の目的との間で葛藤する。林遣都は今回の役を演じて「常に何かと何かのはざまで苦しんでいる、そんな精神的にしんどい役どころでした。僕自身も撮影中追い込まれる瞬間や苦しい場面が沢山あったのですが、共演者の方やスタッフの方々に支えられなんとか演り抜くことができました。」と話す。記者としてのプライドをかけて、最後に笹は“ある決断”をする。その決断とは!?話題作に出演し続ける林遣都の焦燥感と緊迫感溢れる演技力で演じる、週刊誌記者・笹が追い求めた真実を、ぜひ劇場で。
12月1日(金) 新宿ピカデリー他全国ロードショー